ふらんす座

2023.3.28(火)

「『津軽のカマリ』上映と東京月桃三味線ライブ 〜大西功一監督トークあり〜」

*今年没後25年を迎える津軽三味線の巨星、高橋竹山(ちくざん)とその三味線の音に潜む津軽の歴史や風土を描いたドキュメンタリー映画『津軽のカマリ』の上映と竹山流の三味線を習得しながらも、他にも多様なスタイルの三味線を学び、現代的な感覚を持ちながら、普遍の音を探り出す唯一無二の現代三味線奏者、東京月桃三味線(とうきょうげっとうしゃみせん)のライブ。
大西功一監督トークショーあり。

 

時間:

open 18:00

start 18:30

 

料金:

ご予約¥3000+1drink order

当日¥3500+1drink order

ご予約は、お電話【082-295-1553】か、メール【organzainfo@gmail.com】にてお願いします。その際、お名前と人数、お電話番号をおねがいします。メールでご予約のお客様は「受信拒否設定」をご確認ください。
※未就学児の入場不可
 
 
『津軽のカマリ』予告編
 
 
 
上映作品『津軽のカマリ』(104分)
トーク:大西功一『スケッチ・オブ・ミャーク』『津軽のカマリ』
 
ライブ:東京月桃三味線
 
 
津軽のカマリ』(2018年 / ドキュメンタリー / 104分 / モノクロ・カラー / DCP・ブルーレイ )
津軽三味線の巨星、故初代 高橋竹山 (ちくざん)。明治に生まれ、幼少期に煩った麻疹が元でおおよその視力を失う。北東北の過酷な環境の中、庶民の暮らしは貧しく、福祉もまだ整わない時代、唯生きていく為に三味線を習い、門付けをしながら乞食同然に彷徨った。生前、竹山は「津軽のカマリ(匂い)がわきでるような音をだしたい」と語っている。彼を産み、視力を奪い、蔑み、また命の綱となった三味線を授けた恨めしくも愛おしいこの土地に初代竹山は終生拠点を置き、津軽の音を探し続けた。
映画は、残された映像や音声、生身の竹山を知る人々の言葉を拾いながら、彼の人生や心模様を呼び覚ましていく。また、この地に今も残る風習や文化、その背景に潜む受難の時代を生き、死んでいった名もなき人々にも眼を向け、竹山の音に繋がるであろう津軽の原風景を浮き彫りにしていく…。

 

 

 

大西功一(監督)
 
1991年、フォーク歌手 高田渡を象徴的役柄に配し、映画「吉祥寺夢影 (きちじょうじむえい)」を監督。1995年、北海道函館を舞台に再び高田渡出演で「とどかずの町で」を発表。他にテレビ番組、ミュージックビデオ、DVD等、多ジャンルの作品を手掛ける。2011年、沖縄宮古島の古謡、神歌をテーマにしたドキュメンタリー映画「スケッチ・オブ・ミャーク」発表。スイス・ロカルノ国際映画祭批評家週間部門にて「審査員スペシャルメンション2011(準グランプリ)」獲得。国内二百カ所以上で上映。多くの観客を呼び賞賛を得る。『津軽のカマリ』はその次作にあたる。現在、92歳の現役大道芸人、ギリヤーク尼ヶ崎のドキュメンタリー映画を制作中。
 
東京月桃三味線(とうきょうげっとうしゃみせん)
三味線奏者、音楽家。
日本の風土に根差した土着的な音楽を志し、東京を拠点に活動を開始する。現在は京都を拠点に、様々な伝統文化や信仰を介して土着の精神文化や洗練された美意識を学び、自給農を通じて四季折々の自然の機微を感じながら創作活動に勤しむ。
国内外の様々な舞台で幅広く演奏活動を展開し、様々なアーティストとの共演共作も重ね現代に息づく独自の三味線音楽を創造している。初代高橋竹山の孫弟子でもある。